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知的財産権講座(61)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「こんな発明あんな特許」(29)
電柱ワイヤーの蔦ストッパーが大ヒット商品だったので、当然のことながら特許権の侵害品が出回りました。ところで本件実用新案の実用新案登録請求の範囲(権利範囲)は公報によると「地面から延びて構築物を支える支索の中途部に取り付けられる支索の保護具であって、遮光性を有する不透明の合成樹脂で保護具本体を形成し、該保護具本体は中空の二重構造で且つ長手方向に半割の円筒の分割体とし、該分割体同士は一端部が薄肉のヒンジ部で連結された状態で一体に成形され、分割体の内面部分は支索を挟持する構造とし、分割体の遊端部同士を連結手段で筒状に固定した時に、円筒状の両端部が遮光状態に支索に当接するように構成したことを特徴とする支索の保護具」となっています。

侵害者は最後の「・・・円筒状の両端部が遮光状態に支索に当接する」部分を捉えて、設計変更してきたのです。それは「両端部」ではなく円筒状の両端から10センチ内側に入った部分で遮光状態に支索に当接する構造なのです。

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