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知的財産権講座(43)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「こんな発明あんな特許」(11)
この欄で何回か述べてきましたが、特許になるには5つの条件を満たした発明だけが権利化されます。
復習すると@自然法則を利用した技術的思想の創作、A産業上の利用性、B新規性、C進歩性、D最先の出願であることの5条件です。

病気の治療方法やプロレスの技は産業上の利用性がない、トランプの遊び方などは自然法則を利用していない、等になります。いまここに紹介する発明もその産業上の利用性欠如および自然法則の利用性欠如で特許にはならないが、奇想天外な発明というべきか、発想に度肝を抜かれます。

特開平6ー70650「地球環境改築方法」特許請求の範囲『多量の水を地球上から宇宙空間に発射することにより、地球を取り巻く環状体を形成することを特徴とした地球環境改築方法」。要するに宇宙空間に多量の水を放出して、地球を取り巻く環状水脈を作ろうとするもので、丁度土星の輪のように水脈が地球を環状的に取り巻く発明です。その効果は勿論、発明の構造に達することも不可能で、当然審判でも拒絶審決です。

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