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知的財産権講座(69)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「青色発光ダイオードでノーベル賞(1)」(37)
2014年10月7日、ノーベル物理学賞を日本の3人の学者である赤碕勇名城大学教授、天野浩名古屋大学教授それに中村修二カリフォルニア大学教授が受賞した。その受賞の研究は「青色発光ダイオード(青色LED light emitting diode)」を開発したことによる。

LEDの開発歴史は意外と古く、1960年代には赤色の発光ダイオードが開発され、緑色もほぼ同時に開発されたが、青色の発光が困難であった。青色の発光ダイオードの研究は、当初は炭化珪素によって発光を求めたが、輝度が悪く使い物にならなかった。そこで世界は青色発光ダイオードを求めて、セレンカ亜鉛という物質に着目した。

ところがこれも充分な輝度が得られることはなかった。そこで赤碕教授と天野教授は窒化ガリウムに着目したが、この窒化ガリウムはセレン化亜鉛に比して結晶が出来にくい欠点がある。赤碕・天野両氏の研究も産業界で利用できるような量産に漕ぎ着けることが出来なかった。ところが中村修二教授が日亜化学に在職中に窒化ガリウムの量産に成功した。


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