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知的財産権講座(51)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「こんな発明あんな特許」(19)
2回に渡って述べた中島恵子さんの発明によく似た発明が特許になっています。特許第2,815,308号「心絵表示装置および心絵表示方法」で、この発明者は作詩・作曲家の中村泰士さんであるところが面白い。発明の構成は風景画の表示形態を決定する決定手段と、決定した表示態様を表示する表示手段からなるものです。

被験者に複数の質問をしてその質問によって風景画を描いてもらうと、被験者の心の状態によって描かれる絵が異なるので、予めどのような精神状態だとどの様な絵になるかをデータ化しておき、そのデータを照らし合わすことによって心の状態を把握しようとするものです。中島恵子さんの発明も本件発明も、人間の心理状態を把握することによって、その人とどの様に接するか、又はどの様な生活態度や治療方法を実施すべきかを把握できると考える発明です。

人間の心理状態や精神状態を完璧には把握できないにしても、一つの傾向を掴むことができれば、その人に合った生活指導や治療ができるきっかけになると思われます。


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