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知的財産権講座(109)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「商標について」D
突然ながら、最近中国から飛び込んできたニュースに2018年度の中国商標登録出願件数がある。その数737万件。耳を疑う、否、目を疑う数字ではないか。日本の昨年度は20万件(推測)であるから、人口比においても異常な多さである。日本も数年前までは10万件程度だったので日本も増えているが、中国は2017年度が574万件であることを考えれば、昨年度は30%近く増加していることになる。日本が増えたのも国内事情ではなく、中国人の日本への出願が急増していることによる。

中国は商標登録を本来の商標法の規定に従った登録をしているのではなく、登録商標その物を売買の商品としていることが大きい。それ故日本の業務を妨害しているケースが多々ある。ごく最近も日本の業者の商標を先回りして登録して、いざ中国に進出しようとしたら、登録商標が壁になって進出できなかったケースがある。クレームをつけると法外な要求(8桁の円価)が返ってくる。

このようなケースは中国政府が関わっているわけではないが、15億の人口と日本の26倍の国土の広大さから、当局としても目が行き届かないと思われる。そこで日本企業の防衛策として、将来中国に進出する予定があるのであれば早めに商標登録出願しておくことである。勿論中国の商標法は日本と略同じなので、法律上の問題はない。


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