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知的財産権講座(68)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「こんな発明あんな特許」(36)
このタマネギネット事件では「一切」が争点になりましたが、明細書を作成する弁理士の立場からすると「一切」と言わず単に「ネット糸は融けず」程度にしておけばよかったのに、と思われます。
ところでネット糸は一切溶けていなくて、ラベルだけが融けてどうしてネットにラベルが貼りつくのかが別の争点にもなりました。これは殆ど聞かない用語ですが、「ファンデルワールス力(りょく)」によって説明が付くようです。

オランダの物理学者で分子間力の解明で有名なノーベル物理学賞受賞学者ファンデルワールス氏の説によると「二つの中性の安定な分子間にはたらく力。特に遠くまで届く弱い引力部分。水素や二酸化炭素の液化・固化のさいにはたらくのはこの力である。分子間力。」(講談社刊『日本語大辞典」より)とのことです。

あまりよく理解できませんが、要するにファンデルワールスりょくによって、一方が溶融しておれば他方か溶融していなくても両者は接着するという事だけは理解できそうです。


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