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知的財産権講座(52)

和歌山大学顧問

杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳

「こんな発明あんな特許」(20)
以前、故人を荼毘に付すときに、供にする焼物の人形の発明のことを紹介しましたが、今回も故人の葬儀の発明を紹介します。特許第2,655,018号「故人の弔い装置」と言うのがあります。これは月の表面(地球側)に故人の墓標を打ち込み、当該墓標には故人の遺骨や遺髪、記念品そして故人を特定する総てのものを入れておき、なおかつ声や写真を記録するレコーダーと定期的に地球に向けて発信する発信機を設けたという、奇想天外な発明です。

これが特許になっているとは驚きですが、その前に、何のために月に打ち込むのか、その事が意味不明ではないでしょうか。墓標になる容器に故人を忍ぶあらゆるものを入れるところまでは理解できます。しかし大金をかけて何故月に打ち込むのでしょうか。地球上でいいし、故人のゆかりの土地に埋葬すれば済む話です。

ただ一つ理解できるとすれば、地球上に墓地が無くなって、月しか墓地用の土地が残っていない場合です。何れにしても産業上の利用性が無いのに特許庁はよくも特許にしたものです。


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